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常総生協 News Letter

今年の3月11日で東日本大震災から14年を迎えます。

今年もまた弊社代表には全国の生協様より

数多くのコメント・文章依頼がございました。

有難うございます。

今回はその中でも最も想いが詰まった文章を

原文のまま掲載いたします。

(常総生協 News Letter 2025年3月1回号より)


東日本大震災から14年

もう一度、もう一歩 考えを深めよう

東日本大震災から14年。原発事故もあった、また3月11 日がやってきます。

阪神淡路大震災から30年、熊本もあり 他の地域でも大きな地震があり能登では

1年を過ぎました。 皆さんの地域もですが、大きな水害も多発しています。

何を学んだでしょうか?と言い続けてきました。 今回はこの1年、生協でいつも

語ってきたこと、やってきた ことについて書きたいと思います。

結論から言えば  「もう一度、もう一歩考えを深めよう」 「先送りせず」

「現場の声を聞いてみよう」「現場に行こ う」です。

<原発事故>・・・{「現場」のことを見聞きして伝えて気 づきを持ってもらう}

政府の政策も原発推進に舵を切った➜どうするか?反対署名?

東海第二原発や全国の裁判、トリチュウム汚染水排出反対の裁判?ですか

➜福島の現場は、まだ終わっていません➜ F-REI(福島国際研究教育機構令和5年)

で巨額の資金を 使い官民学で新たな福島構想を作り始めた国に対しては生業 や

日々の暮らしの要望で対峙できるでしょうか? 反対派?としてこれまでとは少し

違う別のアクションを起こ せないでしょうか? また、どんな情報が集まっても、

伝える表現をしても 組合 員や市民は無関心(に見える)のですが、平成28年時点で

21.5兆円、その他で不透明なデブリ取り出しは予算も建 てられず、それ以外年間

4000億円の税金が使われていま す。 地域住民では南相馬市(原発から20km圏内・

30km圏内・ 30km圏外の3か所に分断、賠償金が大きく違っていた)の 一部の話ですが、

分断(地域住民・家庭家族と賠償金)や家庭崩壊(賠償金というお金による)は未だに

起きていて、そ の中でも大きな賠償金が住民の自立を奪い新築の家や新車、 遊興費などに

使われた話もよく聞きました。 企業であれば競争上の知恵や工夫が失われ補助金や助成金を

どうやって自社の存続に使っていくか今だけ自分だけお金だ けの体力を失わせる体質が

目立ち、県外からも5万数千人 ( 住民は 震災前の2万人減)の市にその助成金目当てに

巨額の投資が次々出てきています。

少し考えすぎかもしれませんが 政府の地域での分断政策で

原発事故から目をそらせるためと仰る方もおります。 オオカミが来るぞぉ~ではなく

来た後のこの福島の特に沿岸部の今は、現地は、住民はどんな現状になっているか、

もっと知る必要があると強く感じています。

福島の今を知る「新たな別のアクションチーム」を作り、参加して、

「現場」と交流してそこで感じたものやコトを市 民視点で再度、再度です。発信し、

より身近な問題として、 或いは大きな観点で 自分や子供の視点で気づいてもらう、

どうでしょうか、現地の生産者に今はそれしか言えません。 私高橋は、少しずつ、

現地との事業を考え始めましたが、生協がそれでどんな交流が出来るか、今までと違う

開発ができるか、可能性をかたるだけでなく、何ができるかではなく「何をするか?」です!

例えば商品を扱う・・・そしてそ れは何故?扱うのか、扱うことで目標はなど議論して、

小さなアクションを起こしたいとこの2年半そう思って南相馬市 に通っています。

・・・(夢みたいな理想の話ですが)どんな地域や人になるのか 幸せって何だろうと

考える機会を持てなくなった南相馬市の一部ですが、その人たちと考える機会が持てたらと

夢をもって通ってきました。 ある意味、暗い闇、どん底を経験した

(私も東日本大震災で そうでしたが)人達だけができる、そんな経験したからこそ

できる世界を見るために、これまで語られてきた言葉や行動 をもう一度捉えなおす時に

来ていると強く感じます。

<具体的な事例やエピソ-ドをもっと沢山挙げて>  

日々のことに追われながらも考える組合員を一人でも多 く増やせないか。

気づき考え変わると、家族も身近な人もよく変わっていく。「あなたの笑顔は私の元気」

と宮城県の介護施設に書いてある。 当社の野菜果物加工場のもと無業の若者たちとも

7年近くお互いに苦労してきた、本当に苦労(笑)でした。

しかしたった一人の恥ずかしそうな小さな笑顔が私たちの元気になり、そして何より

彼女の元気になり笑顔が広まりました。

<生協や組合員の当たり前をみんなで考える・・・>

*なぜ生協の商品が(周りのスーパ-に対して)高いの?

*組合員の困りごとを聞いてくれましたか? 過去の震災や災害で職員含めて現地に

駆け付けたの?なぜ仲間(新規組合 員)を増やすの?

*米騒動?はなぜ起きているの?・・・仕組み。

いつも頼まない人が生協にも殺到した平成の米パニック(冷害?)・・・

昨今の米パニックは?深く議論することで変わっていって欲 しい。

< 某生協で私高橋の講演会から 2025年1月29日 > ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

組合員の素朴な声

*新商品が出てくるが、誰が選んだの?

*主婦は忙しいからお料理セット?・・課題は?その未来は

*青果で有機や減農薬ができない農家や法人は地域から  消えていくの?

*青果物の納入(原価)価格は誰がどうやって決めたの?

*日生協から誠実な返事がない月山の水のピーファス

*組合員は、販売先としてお客さん?(出資金をだす・取られる)

*遺伝子組み換え、ゲノム、原発、石鹸 ・・ 沢山の活動 ・・・

それは分かるし大切ですが生協は、組合員の多様な困りご とに対応してくれるの?

(子供が不登校、引きこもりですが・・・引きこもりや不登 校児を持つ親の会)

(子育てママの会は) 出資している組合員は「語りたい・参加したい・聞きたい・

学びたい・苦しいことがあれば解決したい・・・・」 それに耳を傾けみんなで話し合い

集まる場を作る。 そんなことができる生協になって、より信頼が深くなるんですが。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【事例】組合員になったころにはすでにほとんどの商品が あって「組合員が開発した」

と聞いても実感がわかない。 例えば、既存品の見直しを 商品ごとカテゴリ-ごと地域に

振って試食してもらい(できれば市販品と食べ比べ)組合員 から言いたい放題、高い安い、

容量、当然美味しさ、使い勝手など。 ・・・ その目的は具体的な商品を通して組合員の

声を聞く、組合員にとっても風通しがいい生協を作るための具体的一歩を。

【事例】PFOS・PFOA(有機フッ素化合物)類は問題になっているしもっと深刻な

問題になるでしょう。{不都合な現 実}に他生協とも目を向けませんか?

日生協の月山の水の安全性を当地の生協に問い合わせまし た。日生協側の答えは

「調べていません」それだけ? 当社は井戸水を飲み水にまで精製して毎日50トン以上

使っているPFOS・PFOAを原水で調べたが検出限界以下でした

(二種で検査費用は計65000円)

【事例】2024年12月末、神奈川県海老名市で子供が不登校、かんしゃくもち

(新聞記事より)の子供3人を抱えて、悩んでいた母親が3人を殺害、母親は死にきれず。

母親はその生協の組合員だったことでその生協組合員に波紋が広がった。

組合員でなかったら考えなかったのでしょうか?悲惨すぎる事件は全国で起きていて情報の

「賞味期限?」が過ぎる と氾濫する情報の中で忘れられてしまう。

未然に防げなかったのでしょうか。

生協は何のために誰のために存在するのでしょうか?

<考える職員>

配送や戻ってからの業務改革を主体的に(或いは仲間で)考えましたか?自らの

役割りは?・・忙しくて疲れているのに 考えることなんてできないですよね。

でも配送上の課題や配送で気づいたことってないですか?

なぜ配送職員が定着しないのか、役員含め理事や組合員、職員と話し合いましたか?

面白くない楽しくないのは 何故なんでしょう、話し合いましたか?

楽しくやりがいがあるのは、どんな時ですか?

【事例】おやつや飲み物を頂きご苦労さんねぇと笑顔で言わ れた➡疲れがスーッと抜けた。

{知恵を出す}「配送職員に声かけ笑顔で有難うご苦労さ ん!」といって欲しいと

組合員にお願いしアリガトウ活動、 声掛け運動で対等互恵の入り口)

(生産者へ・・・感謝メモ をだす運動)➜風通しを良くする➜目的は

(地域の小さな困りごとや組合員の皆さんの持つ困りごとを・・見つけ隊) 組合員と一番近い所

にいる配送業務は、何を使命としますか?・・・誰でも組合員や生協の役に立ち褒められたい。          <考える生産者> ・・・商品部は、生産者に聞いていますか?

自分は素人ですからと遠慮してませんか。生産者を支えるとか持続的農業とかスロ-ガンで

理解していると思い込みしてませんか?

でもそれでいいのでしょうか?

ウェブ上では分からない「現場」のことを話してくれる生産者は、多くないですか?

➡そのままだと現地現場の現在の課題を深く把握してない可能性があります、生産者は忙しい。

年収が低くても頑張ります!・・・・でも年収はいくらですか?後継者は、いるんですか?

有機農産物を作る余裕や意思はありますか? 生産者・組合員・職員は対等互恵なんです。

対等互恵の真の意味を形にしませんか?

聞きたい放題、言いたい放題の土壌を作りませんか?

有難うございました。

最後に私74歳、頑張って書きましたが、独断と偏見の内容 かも知れません、

後半は??の連続になりましたがご容赦下さいね。

少しでもお話合いの切っ掛けになれば嬉しいです。

2025年2月11日

宮城県東松島市

㈱高橋徳治商店 代表取締役 高橋英雄

 

 

 

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