「あいコ-プふくしま」総代会にて
あいコ-プふくしまの総代会での挨拶
地震津波の震災と原発による放射能汚染から四回目の総代会ですね。
当社も昨年の7月5日に隣町の小高い山の上に新工場が立ち上がりました。
震災から二年四ヶ月、来月でもう一年です。
奇跡です。皆さんに支えられて震災を越えて来ることが出来ました。
震災の年の総代会は忘れることが出来ません。あんなに苦しい状況の皆さんが
私どものために石巻まで足を運びメッセ-ジを送りそして歓迎の総代会。
会社の再興を考え始めていましたが地域はまだ何も見えない状況でした。
生産者団体の共生会を代表しての挨拶で総代の皆さん全員が壇上の私を
見つめていました。頑張ってぇ~、大変だったね、私達に元気の出る言葉を
下さい、高橋さんの元気を私達に、放射能と闘っている私達を分かってぇ、
何も終わらない、何も始まらないんです。。。
皆さんの目には書ききれない一人ひとり身を絞るような言葉が込められていました。
そして私の挨拶。。。マイクを握ったものの何も言えず涙が出て止まりませんでした。
最後にようやく一言、「皆さんと一緒だよ!仲間だからね!本当に仲間だから・・」
どんな状況でも言わなくてはいけない言葉でした。
新工場は建ちましたが、今も様々な問題を抱えて復旧すら出来ていません。
でも立ち上げたのは私の意思、深い思いです。負けませんし負けられません。
新工場の落成式で40名のスタッフが壇上に立って皆さんに約束しました。
「この被災地で私達は、力となり、笑顔となり、光になります」と全員が
大きな声で約束しました。大切な人を亡くし家も思いでも無くしてそれで
も涙を目に浮かべ語ったスタッフは今も福島の皆さんの仲間です。
日々辛いことも多いでしょう、でもでも私達も一緒でず–っと仲間でいますから
忘れないで下さい。
何も終わらない、何も始まっていないとある方が言いました。・・・でも何かが
終わり何かがしっかりと刻むように始まっている。自分はそう信じます。
有り難う、ありがとう、アリガトウ。
2014年6月
生活協同組合 あいコ-プふくしまノ皆さんへ
宮城県東松島市 ㈱高橋徳治商店 代表取締役 高橋英雄
&とっても素敵な我が自慢の40名のスタッフより