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生活クラブ神奈川 東日本大震災 復興支援まつり2017

11月11日 

神奈川県横浜市西区みなとみらいにある

臨港パークにて生活クラブ神奈川 東日本大震災 復興支援まつり2017が開催されました。

 

今ではメディアに全く取り扱わなくなってしまった東北ですが

毎年、神奈川で執り行われる生活クラブ神奈川 復興支援祭りにて皆様から温かい応援を頂いております。

 

沢山の応援メッセージが掛かれた旗。

去年はあいにくの雨でしたが、この日は晴天に恵まれお祭りも大いに盛り上がりました。

 

毎年、開催している山下公園が工事中で使用できず、今年は臨港パークでの開催となりました。

分かりにくい場所と駅から遠くにあるため、例年通り組合員の皆様が来てくれるのか不安ではありましたが

予想以上の来場数で用意していた試食が閉会1時間前に完売♪

その分、組合員の皆様や関係者の方々と長くお話しする事ができました。

 

 

社長の高橋も参加♪

毎年お手伝い頂いている組合員2名と一緒に。

 

 

震災から約6年半が経ちます。

当時からどう変わったのか。

お祭り当日に配布されました被災生産者レジメを代用させて頂きます。

 

 

[これまで]

東日本大震災発災からのこと。他地域の方たちに伝えたいこと、風化させたくないことを教えて下さい

地震津波は、生き死にの問題、福島は沿岸部も含め見えない放射能被爆で真綿で首を絞められるような実害や日々の不安。

ふるさと喪失、いろいろな意味で全てを奪われ日常から生き地獄の非日常へ突き落とされた時に何を感じるか、

暗い深淵を見てしまった当事者にしか理解できない。大事な人を亡くした、死ぬ思いをしたとか当事者も様々、

人の感じ方受け止め方も様々、年齢によっても様々、遠方で映像を見て感じることも様々。

避難所では皆が自分のできることをし協同しわが事の様に他人に気持ちを注いだ。

あの時、感じて考えた「大切なこと、大事なこと、譲れないこと」を思い出して、一日一回でいいので

自分と向き合う時間と何よりマデイに(丁寧に心を込めて両の手を添えるように相手のことを考えて)生きて欲しい。

そして遊びでいいからぜひ来て下さいね。大川小学校にはぜひ。

「忘れたことを忘れるな」(西脇千瀬さんの言葉より)そして震災後、生き方を変えるチャレンジを。
 

 [いま]

震災から6年、いま皆さんの暮らす地域はどんな様子ですか?

どのようなことが問題だとかんじていますか?

地震と津波、原発事故含め全被災地で32万人が避難、当地域、二市一町で亡くなった方は関連死自死含め6000人弱、

行方不明者は720名、いまだ応急仮設住宅に6500人が入居している。

単に数ではなく一人ひとりの苦痛や夥しい深い無念。石巻市の当社本社跡は平成33年まで終わらない整備遅れ。

人によって差はあれ、日常ではない世界を見てしまった人は、震災前の当たり前に違和感を持ってしまう。

震災前の当たり前は、被災地でも被災しなかった地域でも常識としてしっかり日々を支えている。

しかし見えてしまう。お金で幸せも買えると普通に考えるが買えないことは分かっている。

原発や被災地報道は事実ではなく嘘がまかり通っている。家族という当たり前の日々だが微妙なバランスは壊れやすい。

仕事や日々に追われているがふと気付くと手段も目的も分からなくなる。お金儲けの事業と思いを形にし思いを売る事業。

いつかは死ぬ、でも今や明日ではない?押し殺しているふさぎ虫、価値観の変化。

会社では震災前の58%と未だ売上げが戻らない、借金漬け。原料魚高騰とスタッフ不足、賃金上昇。でも負けない!

選挙では、こころの復興と心ない人が語っていた。

みんな荒んでいる・・・いじめはワースト3位、不登校1位、15歳から39歳までのニートの若者が推定1000人。

貧困・格差・DV・児童虐待・高齢化・過疎化・精神疾患3人に一人・孤独死・今だけ自分だけお金だけ・・・

心がこもらないビジネス。

 

[これから]

更に6年後、どんな展開をしているでしょうか?事業や活動の目指すところを教えて下さい。

分からない。ただこの被災地で「本当に必要とされる会社になる」「スタッフは、この地で力になり笑顔になり自ら光になる」

と6年後も皆さんの知恵を借りながら継続できていたら嬉しい。来年3月には現工場脇に小さな工場が建つ。

お金は何とかなる(笑い)・・・何ともならないのは当地の荒んだ人のこころ。荒んで引きこもっている、

無力感に苛まれて、トラウマで、友もなく会話もできず、自己否定しお金もなく或いは不登校のまま、

家庭内でも地域でも居場所がなく心のよりどころもない・・・

そんな若者たちとの伴走と変化が我々の元気になるそんな野菜加工場だ。

夢みたいだが、仕事が人を変えるが何より人が変る仕事を作り地域の農業とも絡み

老若男女障がい者まで巻き込み当社のスタッフ含め地域のココロたちの復興を。

そして事業にもなる。生産物はどんな価値を持つのだろう・・・思いを売る会社。

満身創痍ですが夢喰らいながら歩く高橋徳治商店と皆さんと、どんな出会いが待っているか楽しみなんです。

 

株式会社高橋徳治商店

代表取締役社長 高橋 英雄

 

 

お祭り当日はたくさんの方々から応援のお言葉を頂きました。

我々もこの地でふんばり、背中をおされ進むことができるのも

こんなに多くの皆様に当社は支えられているからだと感謝の気持ちでいっぱいございます。

 

営業部 高橋 敏容

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