12年目の兆し
東日本大震災から12年目を迎えました。
早くとも遅くとも感じてしまいますが、
景観ばかりが世話しなく塗り替えられていきます。
ここ最近は天候も良く、温かな風が春の穏やかな気配の
訪れを感じさせてくれます。 (花粉の飛散とともに…)
12年目も、多くの皆様からの「忘れない!!」「伝えたい!!」
の声に感謝しながら励んで参ります。 誠に有り難うございます。
とは言え、ここ数年間のコロナ禍や世界情勢の変動、そして世界各地で相次ぐ
自然災害と・・・先行き不透明な未来に不安と焦りが募るばかり。
それに連鎖していくかの如く、原料や資材の高騰に拍車がかかる日々。
我々、生産者も様々な問題に直面しております。その加速度は上がる一方で…
それでも、支え合いの精神で応援し続けて下さる組合員の皆々様の
「継続して食べる」という決意が、私たちを諦めの淵から呼び戻してくれます。
こうした揺るがない『ご縁』の存在って、当たり前ではないなって… 改めて。
12年目となっても尚、このような素晴らしい景色が見続けられているという
ことは、まさに奇跡のようなことですよ。本当に… フツーに素敵すぎます。
また今季は、寒暖の差が激しかったこともございまして、とても多くの皆さまに
当社の『おでん』を召し上がってもらえることが出来ました。
来季も是非、ご愛顧下さいますようお願い申し上げます。
さて、話しは戻りますが
スタッフ一同、今年も『14時46分』に黙祷を捧げました。
忘れることのない時間…
私たち被災者にとっては10年目よりも節目の年…でもあり
想いもより一層、重く感じられます…
【 事務所 】
【 練り製造室 】
【 包装室 】
【 野菜工場 】
『 I will pray for… 』
共に祈りを…
今年も様々な気持ちを抱えながら祈ることに…
我が事成れりとはいかない世相に… 生きにくい世相に…
日常の深く長い暗渠から抜けだすためにも必要なこと…
自分たちの意志のみで、自分たちの望みだけで、
創り出したものは、とても脆いもので…
もちろん人任せでも、それまで築き上げてきた情熱の歯車は決して廻りません
私たちの手(想い)に、皆さまの手(想い)が添えられて
ようやく実現する先こそが出口であると、ひしひしと感じてしまう
それってどんなに不思議な化学反応が起こるのか?
誰にも分からないことだらけでもあり…
でも、それならいっそ起こしてみたらいいじゃん!
痺れるほどの…
そこにはきっと新しい笑顔が溢れてくることでしょう…
『安心・安全』なんてどこに行ったら?並んだら?買えるのでしょう?
差し伸べられた手に知らん顔ばかり続けても何も始まらない…
じっと、そっと待っていても見つからない…
世の中のせいにしていても見つからない…
誰かが望んだ通りの答えは、きっと探していた答えではないのでしょう?
探し続けることを忘れないでください
探し方を忘れないでください
きっとあなたの傍に それはある…
拾い集めた欠片は いつか形となることでしょう…
最高の光輝を放って・・・
あの日、あの時と一緒なんじゃないかなぁ
当たり前のことが当たり前であり続ける…
それがフツーの未来だったらいいなぁ