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関西よつば連絡会ひこばえ松原様へ

 裸足になり足の親指爪を見る。両指先とも瓦礫に挟まりまた重量物を落とし釘を踏んだ。 寒い避難所で二枚重ねて二週間履いていた靴下の中で毎晩痛んだ。空腹も感じずただぼう然と寝ては起きた日々。

 あれから5ヶ月何が変わったか。マスコミも行政も「復興」とふれ回るがその論調は遅れている復旧を知られたくないかのようだ。何が変わったか。

 

「私たちは日本から見捨てられたんだよ・・・」


と被災者は言った。それほど温度差が広がっている。何が変わったか?私は未来を見るようになった。しかし足元には乾いたヘドロの粉塵、1メ-トル沈下した視線からは川も海も盛り上がり迫って見える。足元は海抜ゼロメ-トル以下、傾いた家々、心の傷にさいなまれる人々。未来は希望を失って初めて分かる、未来は何度も襲いかかる絶望の淵にようやく見えたかと思うと無残にもまた消えていく。解雇した社員が戻り始めました、それぞれの3.11を抱えて・・・。


一緒に磨き上げ掃除して仕事を取り戻し互いに励まし強くなろう、思いやりや愛を私たちに投げかけ再開をくれて待ち続けている皆さんに思いのたけ、気を込めて生産品を作り届けよう。遠く近く互いに絆を感じた全国の仲間たちに伝えよう。

貴方たちがいたから未来が少しずつ近くなって来たんですと。たたずむだけの私たちの背中を押してくれた貴方たちがいたから。

私たちスタッフは、当地石巻市に山積する620万トンの瓦礫の山と軽度とはいえ放射能に曝されてそれでも立ち上がらなければ、生きることや作ることの意味を再考しなければ、亡くなった方や亡くした方に寄り添い涙を振りちぎって立ち上がらなくてはなりません。私たちは一人ではない!皆さんのこれまでの熱い支援を深く深く感謝します。

 

 宮城県石巻市川口町 

㈱高橋徳治商店 代表取締役 高橋英雄

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