震災前とは変ってしまった景色
周りの景色は震災前とは変ってしまい復旧~復興へという言葉をマスコミが恣意的に使うようになって腹が立ったことを憶えている。マスコミはガレキやヘドロや悲しみの淵に立たされている人も何度も取材の種にし使い果たし話題性がなくなると、復興の文字を紙面で多く使うようになった。そして私達は取り残され捨てられたとさえ言ったおじいさんがいた。2万人弱の死亡と行方不明者が浮かばれない。620万トンのガレキの山と解体されない多くの家々と流された家の跡地で涙する避難者と心の痛み。様々な火事場泥棒が闊歩する。震災は人を変えたか、少なくとも私は変わって行きたい・・・
原発事故は、日本人が同じ日本人に戦争よりひどい被害をもたらし多くの人を犠牲にした。今これを読んでいる貴方や子供や親、親戚、隣人、友人やその家族だ。みんな名前があり皆さんと変らない生活もあった人たちだ。被害者とそして加害者がいる。そして目に見えない恐怖と戦っている。昨年の夏福島県の放射能被害の小学生がマスクも掛けず遊んでいた。どうしてマスク掛けないの?彼は言った
「どうせ癌で死んでしまうんだから・・」
同じ国民の殆どに当たる加害者は、未来をも奪ったことを忘れている。
ではどうしたらいいのか?
誰も真剣に考えないように私には思えてしょうがない。みんな忙しくてそれどころではないと・・・忙しい人たちに聞きたい。足元の多くの屍や苦渋の涙の上で暮らして皆さんは忙しいとだけ言うのですか。
これを読んで 皆さんが、それぞれの3.11、原発を考える時間をほんの少しでも持って頂けますよう・・・
そしてこれまでのご支援に感謝して「支えるは支えられること」と言う言葉を添えて
ありがとうございました。
10分の1の生産ラインと再雇用できたのは3分の一弱で頑張っています、皆さんのお陰です。
宮城県石巻市 ㈱高橋徳治商店 23名のスタッフと
代表取締役 高橋英雄より