遺伝子組み換えと生物の多様性
COP10では、「輸入されたGM作物によって悪影響が生じた場合の責任と救済について」
が話し合われるとマスコミでも報道されておりました。学者ではないので分かりませんが、一旦広がって交雑したり生態系に入り込み農薬耐性害虫や植物の出現への危惧や我々の体の中では後の世代への影響も分からない状況でどんな保証や救済ができるのでしょうか?過去の公害や人災での裁判の様に国内でさえ責任や保証でもめている状況なのに、広範囲な生態系では分析も難しく、原因特定でもめることは目に見えています、まして人体に至ってはかなり特定は難しいでしょう。加えて自然や人体への原状回復の特効薬などあろうはずもないとは素人ながら考えます。
魚あれこれ
10月2週 北海道へ1年振りに行ってきました。
現地情報収集で、仙台~千歳~稚内と稚内~千歳~釧路二泊三日の強行軍。
稚内では不漁を伝えられていた真(ま)ホッケが昨年実は10万トンも水揚げされているのに
残念ながら開きなど加工用サイズが不況とシマホッケの利用が多くなり売れていないそうです。真ホッケは、ある程度大きくなると脂肪が付き身自体も美味しいのですが、かたやシマホッケは脂肪が多い分美味しさも今一つなのですが、何せ価格が安いので開きなどで特に居酒屋量販店ではポピュラ-になってしまいました。シマボッケは輸入品が多く真ホッケは日本海や北海道西部が
主流産地です。身の美味しさより脂肪分と安さしか考えない流通は、魚離れも引き起こしているかも。
釧路での情報・・
秋刀魚はまだ北海道沖で群れがまとまって来たものの大中サイズが極端に少なく全体の20~30%になり小サイズ中心で脂肪分も少なく小サイズは養殖魚の餌や魚粉になるとのこと・・・残念ですね、養殖魚の餌や家畜の餌(魚粉)にされる為に生まれてきたわけじゃないのにね。
スルメイカは、宮城県から岩手、青森、函館など釣りイカは大不漁、底引きでのスルメイカ漁も昨年までの平均水揚げの70%減の25~30%しかなく、金額は倍以上に高騰。加工向け(塩辛・一夜干し・開き・フライや天ぷらやステ-キ向け・シ-フ-ドミックス・刺身や寿司ネタなど)には手が届かない価格になっています。主には韓国と中国向けに買いが強く円が高いのにどんどん高値で買われ輸出されている。
これで円安や中国元高になったらもっと高値で全国の各漁港で買い付けが入り輸出の為の漁港や冷凍業者になってしまうとも言われています。
(イカは何処へ行った?そして日本人の口に入りにくいイカになってしまうのか?)
鮭(国産の殆どは白鮭)(因みに銀鮭や紅鮭は日本では殆ど漁獲されません) 北海道の日本海側は大不漁、東海岸は、漁港によって昨年対比120%~70%と極端に差が出ている。水温の関係かと当てにしていた地域加工業者は混乱。北海道の平均水揚げで昨年は15万トンの内8万トンが輸出で主に中国へ、イクラまでもロシア へ売込みがされている。日本人が養殖銀鮭や養殖トラウトをその作られた脂肪分だけで
美味しいと評価して輸入が多く、国産の天然の鮭を食べない、価格も叩くので 高く買い天然と評価してくれる海外に輸出されてしまう。
スケソウタラは、海水温や陸上の温度が例年より高いので漁があるが鮮度が今ひとつ。 その為 冷凍して中国韓国へとサイズが満たないものはロシアのカニ籠漁の餌に輸出されている。中には生でしっかり氷をかけて北海道から延々と下関へトラックで
輸送され韓国釜山までフェリ-で韓国市場で例年以上に高く買われている。八戸で大漁のマサバは毎日何百トンと獲れすぎて八戸では冷凍倉庫も満杯。その為漁船が北海道へ入港するも鮮度が悪くなっており魚粉工場へ。250~300g中心ではあるが一尾400~700gのサイズも魚粉になるなんて価格安で船も採算が厳しく冷凍保管している加工業者も相場が暴落するのではとビクビクしながら
安い価格帯で買い付けて冷凍庫へ保管している状況。
昨今特に魚介類では、不定期、不定量(いつどこで沢山獲れるか獲れないか分からない) 、不定価(魚の価格が決められない=暴騰暴落)、不定質(いつも同じ品質ではない)…川下の流通業は、どうしたらこのような「4不定」を克服できるのか。どなたかいい方法を教えてください。